【マンションすまい・る債】について

投稿日:2022.05.27

既にご承知の方も多く居られるとは思いますが、毎年に渡って住宅金融支援機構より「マンションすまい・る債」という金融商品がマンションの各管理組合が修繕積立金として管理している資金の運用商品の一つとして発行されており、本年も4月18日(月)~10月14日(金)を応募期間として実施されております。

 

金融商品というと安全面での心配が真っ先に気になるところではありますが、発行母体が住宅金融支援機構という国の管理機関なので問題は無いと言って差支えが無いと思います。

 

一方、債権の利率は年0.208%と決して魅力的な数字とは言えませんが、資金が銀行口座に眠っているだけと比較した場合には、少しでも修繕積立金の加算に繋がるものであると考えます。

 

ただ、この債権の本当の魅力とは二つの特典部分にあり、まず一つ目には「マンション共用部分リフォーム融資の金利を年0.2%引き下げる」、もう一つは「マンション共用部分リフォーム融資の保証料を2割程度割り引く」という点にあります。

 

大規模修繕工事やその他の大きな改修工事の際に、毎月積み立てている修繕積立金の中で賄うのが理想的な形である事には変わりはありませんが、万が一何かしらの突発的な事情で修繕工事の必要性が発生し、資金が現時点で潤沢ではないが、実施の先送りも懸念される事が多く残る場合などには、資金を借り入れてでも修繕工事を実施しなければならない場面が実際にある事も事実です。

 

そういった場面は無いに越した事はないのですが、万が一の備えのリスクヘッジとして、ある程度の少額でも債権を保有していると、厳しい管理組合の資金負担に少しでも有効に働くものと考えています。

 

詳しくは2022年度のパンフレットを添付させて頂きますのでご参照下さい。

 

また、管理組合として検討したり協議したりする場合には、弊社の各フロント担当者も情報を共有しておりますので、お問い合わせ頂ければと存じます。